ACミランとGKドンナルンマの代理人であるライオラ氏の契約更新の話し合いは破談となったと、16日の伊紙ガゼッタ・デロ・スポルトが報じた。

 ドンナルンマはU-21代表の練習でポーランドにいたという。

 ミランのファッソーネGMはライオラ氏との会談の後、「契約更新しないと言うドンナルンマの意思をライオラ氏が伝えた。選手本人が決めた決定的な意思であり、私たちのオファーは、君たちメディアが伝えたものよりさらに大きなオファーではあったが、選手はおそらく経済的な理由でなく、技術的、個人的な意味で合意しなかった。契約は2018年6月30日で切れることとなる。私たちはドンナルンマが新ミランを構成する上で重要な一員となってくれると考えていたが、実現しなかった。もう1度技術的な面でチーム作りを再考しなければならない。この決定は、残念だが、ミランは先を見なければならない」と話した。

 ミランは、GKにユベントスの第2GKであるネトを考えている。ネトは2015年にモンテッラが指揮していたフィオレンティナからユベントスに移籍。ミランはキャンプ開始前に獲得を考えるだろう。イタリア杯を優勝に結びつけたネトにユベントスは1000万ユーロ(約12億5000万円)の移籍金で打診するだろう。その他、2018年に契約が切れるが、契約更新の意思を表していないナポリのレイナ。スパルをセリエAに昇格させた20歳のアレックス・メレット、ジェノアのペリンらが候補になる。

 一方、ドンナルンマには、Rマドリード、マンチェスターU、パリサンジェルマンなどからオファーがあるという。15日にユベントスのマロッタGMとライオラ氏は、キーンの契約更新のために会っており、おそらく、ドンナルンマについても話し合っているだろう。マロッタGMは昨年11月に「今はブフォンがいるが、後継者も考えていかねばならない」と話している。後継者としては同じイタリア代表でぴったりだ。

 ミランの公式ツイッター、インスタグラムにはファンからのドンナルンマへの抗議が殺到した。インスタグラムでドンナルンマが1週間前に投稿した写真には4万5000以上のコメントが入った。そのほとんどは痛烈な批判だった。

 3月10日のユベントスーミラン戦でドンナルンマが自分のユニホームにキスをしている写真に対し、ネット上でのコメントで最も受けていたのは「たぶんソースのシミをなめてるんだ。きっとピザのソースだね」というものだったいう。