1部リーグ昇格を懸けたプレーオフ戦が行われ、テネリフェのMF柴崎岳(25)が1-0で勝ったホームでのカディス戦にフル出場し、決勝点を挙げた。2試合合計スコアは1-1と並んだが、今季のリーグ戦4位で、5位カディスより上位のテネリフェが決勝に進んだ。

 左MFで先発した柴崎は前半34分、右からのグラウンダークロスを右足ダイレクトで合わせ、貴重な先制点を決めて小さくガッツポーズをした。試合後、柴崎はチームを決勝に導く得点に「もちろんうれしいです」と笑顔を見せた。しかし、試合終了の笛が鳴った直後は「次のこと(試合)が浮かびましたし、中2日しかないので、早く休まないと思っている」と、決勝へ向けて気持ちを切り替えた。

 マルティー監督は柴崎について「素晴らしいクオリティーを持つ選手のうちの1人。流れを落ち着かせることができる。どんなときにもナーバスになることがなく、スペースにいる選手を見つけるために落ち着き払ってプレーしてくれる」と称賛した。

 決勝は3位のヘタフェと対戦する。21日の第1戦はテネリフェのホーム、24日はアウェーで行われる。(山本孔一通信員)