デュッセルドルフFW原口元気(26)は7試合連続の先発で先制点をアシストした。

 原口は左MFで出場し、前半7分にはセットプレーのリスタートから左サイドを突破。そこからFWヘニングスの先制点をアシストし、第21節以来10試合ぶりのゴールの“お膳立て”となった。

 後半4分には、味方のスルーパスから裏へ抜けるとゴール前でGKと1対1。さらに同23分にも左からのセンタリングにワントラップから左足を振り抜いたが、いずれもGKに防がれてしまった。

 チームの連敗を3で止め、4試合ぶり白星。フル出場の原口は試合後「別に(3連敗していた時も)出せてなかったわけじゃなかったけど、みんながいつもの1.2倍とか1.3倍出したおかげでこういう点差になったと思うし。やっぱ、サッカーの一番大切なところはそういうところかなと思います」と安堵感をにじませた。

 先制点をアシストした場面については「先制点をここ3試合取られてたんで、そういう意味では(先制点を取るのは)ものすごく大事な部分だった。そこにうまく狙い通り、セットプレーの練習でやってた形がそのまま出たんで。“アイディア勝ち”ですね」としてやったりの表情。練習で繰り返していたそうで「(今日の試合の)1本目にやろうって話してたんで。ちょうど良い位置でファウルもらえたんで。あんなにうまくいくとは思ってなかったですけどね」と笑みをこぼした。

 チームは2部で首位に立つ。1部昇格へ今季も残り3試合となるが「ただ勝てただけじゃなくて、自分たちがやらなきゃいけないことを思い出せたのが一番大きい。これを思い出したことによって良い風に行くと思います」と自信を口にした。(鈴木智貴通信員)