デュッセルドルフFW宇佐美貴史(25)は先発出場し、チーム2点目をアシストした。

 前半39分、右CKを宇佐美が蹴ると、DFギーセルマンが頭で決めた。

 さらに後半20分にも宇佐美の右CKにギーセルマンが合わせ、右ポストを直撃したこぼれ球がボルムートのゴールにつながるなど、デュッセルドルフ3点目も演出した。宇佐美はお役御免とばかりに後半34分にベンチに下がった。

 4試合ぶりの勝利に貢献。攻撃だけでなく守備にも走り、攻守にわたって積極性が目立った。宇佐美は「守備が良かったかなと思います。セットプレーからの得点のみでしたけど、ほとんど失点するような形は…1個危ないのがありましたけど、全員の守備意識というのは、ずっと言われていましたし。良い戦いをするために良い守備をしないと、ウチのサッカーは成り立たない、という話を今週口酸っぱく監督からも言われて。そういう中で意識改革が少しあったのかなと思います」と振り返った。

 ガンバ大阪時代の恩師、西野朗監督が日本代表を率いることになった。宇佐美の意気込みは強いと思いきや「別に意気込みも何も。監督が来てくれるから、ってことでは全くないし、今もとにかく残り3試合、このチームに全てを捧げるというか。このチームが1部に上がれるように、できることは全てするっていうモチベーションなので。別に監督に、日本代表に入るために、っていうところでは今は考えてないし。まぁそういう情報も少しこうシャットアウトしてというか。別に、そこでメンタルがブレることは全くないと思います」とつとめて冷静だ。

 チームは勝ち点56で首位に立つ中「個人的にも2部でのタイトルは欲しいし。2部ですけど、ドイツでの初タイトルになるんで。2部で優勝したいですね」と、ワールドカップよりもまずはチームの優勝に集中する。(鈴木智貴通信員)