5日に脳出血で倒れ、緊急手術を受けた元マンチェスター・ユナイテッド監督のアレックス・ファーガソン氏(76)は、目覚めて家族に明かした最初の言葉がサッカーの話で、26日(日本時間27日)に行われる欧州CL決勝を生観戦したいという仰天プランまで明かしたと、8日付の英紙サンが報じた。

 同紙によると、すでにファーガソン氏は昏睡(こんすい)状態から目を覚ましている。目覚めた同氏は家族に対して第一声が「ドンカスターの試合はどうなった?」だったという。倒れた直後に行われた息子のダンカン・ファーガソンが監督を務めているイングランド3部ドンカスターの試合結果を訪ねた。試合は0-1で敗れていた。

 第一声がサッカー話で家族のみならず、サッカーファンをも驚かせたと思いきや、その後もサッカーの話が続いたという。19日にマンチェスターUのFA杯決勝(対チェルシー)の観戦も考えたようだが「無理だな」と諦めたが、「キエフはどうだ?」と質問。倒れてからわずか3週間後の26日にウクライナのキエフで開催される欧州CL決勝の生観戦を希望した。

 この決勝ではマンチェスターUで指導したFWロナルド(Rマドリード)が出場予定で、対戦相手がマンチェスターUのライバルであるリバプールという絶好の対戦カード。クラブの関係者も「もちろん、ファーガソンは、元教え子でもあるロナルドがリバプールと戦うところを見たがっている。そしてロナルドもサー・アレックスを父親のように慕っている」と話した。 しかし同関係者は「今のサー・アレックスには十分な休息が必要であり、完全回復に向けてリハビリに従わなければいけない」とコメント。ファーガソン氏が決勝の生観戦を希望したとしても、リハビリがあるため、欧州CL決勝の観戦は難しいとの見解を示した。