FW武藤嘉紀が所属するマインツはホームでブレーメンに1-2で逆転負けした。

 武藤は1トップでフル出場。後半ロスタイムにペナルティーエリア内から左足シュートを放ったが左ポストを直撃するなど不発に終わった。チームはすでに残留を決めていたこともあり「みんなモチベーション低かった。前から行こうと思っても後ろに下がって、全然連動してなかった」と振り返り、「最後やっぱり得点とって終わりたかったという気持ちはあります」と悔しがった。終盤の決定機については「あそこで決めきれたら自分自身成長できると思う。運のせいにはせず、自分の力が足らなかったと思って。そう思えるということはもう一つレベルアップできるチャンスがあるということ。これからももっともっとやっていかないとと思います」とした。

 チームは9勝9分け16敗の勝ち点36で14位。自身は3年間で最多の8得点でシーズンを終えた。「厳しかったですね。チームが残留争いしてて雰囲気が悪い中で戦術も定まらなくて、自分自身も代表外れてその期間にけがをして。思っている通りにはいかなかったですけど、最終的に納得はいってないけど、得点は取れてたので、欲を言うならケガをなくして普通に2桁得点。PKとかも最初から自分が蹴るというのを見せつけとけばよかったかなと思いましたね」。

 また、3年間を振り返り「まさか1シーズン目、2シーズン目と続けてけがするとは思わなかった。それが不運だった。治って練習してまた同じところをけが。あれが一番痛かった。気持ち的にもきつかったですし、異国の地で最初言葉もわからなかったので。今シーズンは大きなけがではなかったですけど少し長引いてしまって、残念でした。3年間しっかり戦えたというのは自分の財産ですし、これからの指標になるかなと思います」と話した。

 W杯予備登録期限があす14日に迫っている。「幼い時からの夢ですし、日本代表のユニフォームを着る誇りっていうのはそれを着た人にしかわからないものだと思うそれを着れなかったときはすごいもどかしかったですし、力及ばずというのが悔しかった。だからケガをしてもそれに向かって何が何でも結果を出すという気持ちが、2勝にもつながったと思う。目の前にチケットが、W杯行きのチケットがあって、それを見逃すわけにはいかない。無理やりにでもつかみ取りたいなという気持ちはありますけど、でももう待つだけなので。やることはやった。あとは神様に祈るしか」と笑顔を見せた。