トルコ1部ベシクタシュのMF香川真司(29)は、ホームでのコンヤスポル戦に後半30分から出場し、同ロスタイムに決勝点を挙げて3-2の勝利に導いた。左鼠径(そけい)部の負傷で前節を欠場していたが、森保ジャパン初招集へ向けて不安を払拭(ふっしょく)するプレーを見せた。

香川がチームを救う決勝点を挙げて、日本代表・森保監督へ復調をアピールした。2-2の後半ロスタイム、左サイドからドリブルでペナルティーエリア内に侵入。角度の無い位置だったが、左足を迷わず振り切った。ボールは鋭い弾道でGKの左を通過。右のサイドネットに突き刺さった。2得点を挙げて鮮烈デビューした2月3日アンタルヤスポル戦以来となる今季3得点目。「大事なゴールで大事な勝利」。両手を広げて見方の祝福を待つ姿は、自信に満ちあふれていた。

2月25日のフェネルバフチェ戦で初先発を果たして1アシストも、その後の練習で左鼠径(そけい)部を負傷。コンディションについて「100%の状態ではなかった」と完調ではなかったが結果を出した。「さらに練習してコンディションを上げたい」と、真剣なまなざしで語った。

14日には日本代表の招集メンバーが発表される。「(森保)監督が決めること」と前置きした上でメンバー発表を「楽しみ。呼ばれたときの準備はできている」。トルコ移籍後は5試合3得点1アシスト。出場機会を得るだけでなく結果も出している。W杯(ワールドカップ)ロシア大会以来の招集に大きく前進している。(オルムシュ由香通信員)