トルコ1部ベシクタシュが、今季終了までの期限付き移籍で加入している日本代表MF香川真司(30)に対して、来季も残留してもらうために説得を開始したと、17日付のトルコ・サバハ電子版が報じた。

オルマン会長は、極東アジア市場開拓へ向けて重要なキーマンである香川の残留は絶対条件だという。クラブはスペインへの移籍を希望している香川と本格的な残留要請をスタートすると伝えた。

香川は今冬の移籍でドルトムントから加入している。デビュー戦での2得点など、8試合3得点と結果を残している。だが、先発が2試合のみと、コンディションを取り戻すのに時間を要している。同電子版はそれでもチームは残留を望んでおり、残留することでトップコンディションに戻る可能性が高くなると伝えた。また、香川にとって今後の去就は最も重要な決断となるだろうとも報じた。

香川はベシクタシュ移籍以前からスペインクラブへの移籍を希望していることを公言している。オファーが来た時点でスペインへの移籍が濃厚になるため、ベシクタシュの立場は厳しい状況だ。ベシクタシュの経営陣としては、大きな投資と、アジアへの市場開拓などに大きな影響を与える香川残留に対して最大限の誠意を見せなければならず、すべてをなげうってでも残留に向けた交渉を行うだろうと報じた。

ベシクタシュにとって、残留問題は香川だけではない。香川獲得には、保有権を持つドルトムントとの交渉もある。近日中にも交渉会談が始まる予定と報じられているが、給料未払いも報じられており、高額な移籍金が必要となる香川獲得は一筋縄ではいかないだろう。

(オルムシュ由香通信員)