ベルギー1部シントトロイデンは9日、日本代表DF冨安健洋(20)がボローニャに移籍することを発表した。地元メディアによると移籍金800万ユーロ(約10億円)の5年契約。

日本人のセンターバックとして初めて「カテナチオ」の国イタリア、セリエAに挑戦する。今季、シントトロイデンで開幕から先発すると公式戦40試合に出場して不動のレギュラーに成長した。日本代表でも昨年8月に初招集され、今年1月に開催されたアジア杯でも主力として戦い準優勝に貢献するなど大ブレーク。20歳の若さで4大リーグの舞台に立つ権利を得た。

冨安はクラブ公式サイトで「シントトロイデンのサポーターの皆さん、1年半、応援ありがとうございました。この1年半は僕にとって大きな転機になりましたし、シントトロイデンでプレーすることができて幸せでした。次のチームに行ってもシントトロイデンで過ごした日々を忘れることはないでしょうし、シントトロイデンでの日々を誇りに思ってプレーしていきたいと思っています。シントトロイデンの成功を願っていますし、僕自身も次のチームで成功を収められるよう頑張るので応援よろしくお願いします」と声明を発表した。

セリエAの日本人挑戦は、18年1月の移籍でインテルミラノからトルコ1部ガラタサライへ移籍した日本代表DF長友佑都以来、2シーズンぶりとなる。20歳でのセリエA挑戦は、18歳の06年夏にカターニアに加入した森本貴幸(現J2福岡)に次ぐ若さでの移籍となった。

リーグ戦10位で終えたボローニャには、かつてはロベルト・バッジオや中田英寿が在籍した日本でのなじみのあるクラブ。現在はインテルミラノ時代に長友とプレーしたFWパラシオや、ACミランで本田圭佑の同僚MFポリが在籍している。プレシーズンは11~20日までイタリアのカステルロットで行われ、14日と20日に親善試合が組まれている。早ければ14日に“新天地デビュー”を飾ることになる。19-20年シーズンの開幕戦は8月24、25日に予定され、ピッチに立てば、日本人11人目のセリエA選手となる。