日本代表MF久保建英(18)が所属するマジョルカはホームでバレンシアに4-1で快勝した。久保は連続スタメン出場は8で止まるも、後半途中から左サイドで出場した。

雨で強風の中スタートした一戦。マジョルカは公式戦ここ2試合続けた3バックから、システムを4-4-2に変更した。滑りやすいなピッチコンディションの中、セカンドボールを拾い、試合を優勢に進めた。7分にサルバ・セビージャの蹴ったFKをライージョが頭で合わせて先制。22分にはダニ・ロドリゲスのシュートをブディミルがゴール前で触り、2点差にした。

マジョルカの攻勢は止まらない。41分、リズミカルなパス回しから追加点を奪う。サルバ・セビージャがラゴに縦パスを入れ、リターンを受けて前線スルーパス。受けたブディミルが左足を振り抜き、チーム3点目を記録した。前半終了後、今季最高とも言える前半をやり遂げたマジョルカの選手たちに対し、スタンドからスタンディングオーベーションが送られた。

後半34分にブディミルの落としからダニ・ロドリゲスがミドルで4点目を奪うと、久保はその1分後に投入された。その後バレンシアに1点を返されるも、リードは大きい。久保は45分に右足でGKに防がれる惜しいシュート。48分には左サイドから決定的なグラウンダーのクロスを入れるも、ブディミルが失敗した。

4-1で圧勝したマジョルカは、第13節ビジャレアル戦以来、リーグ戦7試合ぶりの勝利を挙げた。通算成績は20試合5勝3分け12敗の勝ち点18で、暫定ながら降格圏外の17位となっている。(高橋智行通信員)