パリサンジェルマン所属のブラジル代表FWネイマール(28)の獲得を目指しているバルセロナだが、現時点では高額な移籍金などを支払う財政力がないと、スペイン紙マルカ電子版が26日に報じている。

バルセロナは新型コロナウイルスの影響により、選手への給与削減をするなど財政面で厳しい状況に立たされている。このような状況で高額な移籍金がネイマール獲得に向けた第1の障害となる。同選手の代理人を務めるリベイロ氏が、移籍金1億6400万ユーロ(約197億円)に定められていると公表している。第2の障害は高額な年俸。現在所属しているパリサンジェルマンは年俸税込み7000万ユーロ(約84億円)を出しているという。

移籍金や複数年契約した際の年俸などを考慮した場合、ネイマール獲得に必要な金額は合計で5億ユーロ(約600億円)に達すると見積もられている。バルセロナには支払い能力がないため、バルトメウ会長は現時点でネイマールを獲得する方法がないと報じた。

バルトメウ会長は移籍金を下げるため、トレード要因になる選手を模索している。だが、退団する選手は自分で行き先を決めることを望むため、簡単にはいかないとみられている。また、分割払いという案もあるが、パリサンジェルマンがどの程度受け入れるかは不明。現状では打開策が見つからず、ネイマール獲得には困難だと報じた。

(高橋智行通信員)