スペイン1部バルセロナのキケ・セティエン監督は5日、ライバルのレアル・マドリードに所属するベルギー代表GKティボ・クルトワが「(新型コロナウイルスの影響で)リーグ戦がこのまま中止されてバルセロナの優勝が決まるのは不公平」と語ったことに対し、自身の見解をクラブの公式サイトで語っている。

セティエン監督は「我々はチャンピオンズリーグ(CL)同様、リーグ戦を最後まで終わらせること、そして全ての試合を戦い優勝することを望んでいる。しかしシーズン再開が意味することへの不安もある」と話した。

クルトワは5日、母国の国営テレビのインタビューで「僕たちはバルセロナとわずか勝ち点2差なので、チャンピオンになれる可能性がある。そのためシーズンが中止になったら運が悪いだろうね。もしバルセロナがチャンピオンだとスペインで決まった場合、公平だとは思えない。僕たちは彼らと1度引き分け、もう1試合には勝っていて、彼らよりも優れたチームであることを証明してきたからね」と、リーグ戦がフランスやオランダのように中止された場合、ラ・リーガ(スペインリーグ)が検討している措置について不満を漏らしていた。

1部リーグ第27節が終了した時点でのバルセロナの勝ち点は58、Rマドリードの勝ち点は56。一方、直接対決の結果は前半戦がバルセロナ0-0Rマドリード、後半戦がRマドリード2-0バルセロナとなっており、Rマドリードが勝ち越している。

現時点での今後のプランは、11節を残すスペインリーグが6月中旬、CLが8月に再開予定となっている。(高橋智行通信員)