11日にセビリア-ベティス戦で再開したスペインリーグは、テレビ視聴者向けの無観客試合に対応した「バーチャル中継」もスタートさせた。

ノルウェーの会社VIZRTの協力で1階スタンドには、ホームクラブの色を着たファンがバーチャルで登場。試合中にはビデオゲーム会社「EA SPORGTS FIFA」が開発したサポーターの音声も入った。

スペイン国内放送は無観客試合のまま視聴できる選択があるが、国際映像はこのバーチャル中継のみ。11日の英紙サンによると「デジタルファンは本当にひどいですよね?」「申し訳ないが、スタンドがあわれに見える」「空席のある厳しい現実を見た方がいい」「Wiiスポーツのリメークか」など困惑や批判の声がSNS上に出ていたと報じた。

このバーチャル中継の導入発表時、スペインリーグのハビエル・テバス会長は「ファンがラ・リーガ(スペインリーグ)を楽しめるようにこれらの放送の変更を行いました。私たちにとっては、説得力のある最先端の放送をファンに提供できることが重要」などと自信の声明を出していた。