バルセロナがフランス代表DFサミュエル・ウムティティ(26)について、今季終了後に期限付き移籍で放出することを決定しているとスペイン紙スポルト電子版が14日に報じている。

バルセロナは現在、センターバックのレギュラーにピケとラングレを据え、Bチームのアラウホの助けを借りながら戦っている。一方、膝に問題を抱え続けるウムティティはほとんど戦力になっていない。

そのため同紙によると、バルセロナは今季終了後、ウムティティ放出に動くことを決めているという。現時点でウムティティに完全移籍のオファーは届いていない一方、バルセロナは期限付き移籍に出し、来季に向け信頼できる新たなセンターバック獲得に動く予定だと伝えている。

そのような状況の中、バルセロナの下部組織育ちで、現在マンチェスター・シティに所属するU-21スペイン代表DFエリク・ガルシア(19)が獲得候補に挙がっている。現時点でマンチェスター・シティーとも選手本人とも合意には達していないが、契約に向けた見通しは良好だとスポルト紙は伝えている。

一方、ウムティティに関してバルセロナは別のクラブでリズムを取り戻すことが必要だと考えており、選手本人はチームを去ることに非常に消極的だが、イタリアに行く可能性があるとのことだ。実際、すでにナポリ、ラツィオ、ローマ、トリノから問い合わせがあったとのこと。年俸の高さがネックになるが、イタリアの数クラブはその支払いが可能であるとのことだ。

バルセロナ内ではウムティティが期限付き移籍で再びリズムを取り戻し、自身の価値を高めることに信頼を寄せていると伝えている。(高橋智行通信員)