今冬の移籍市場が4日にオープンしたことを受け、スペイン紙アスがスペインリーグ各クラブの動向を伝えている。

今冬の移籍市場は4日から来月1日までとなっており、多くのクラブがFW獲得に動くことが大きな特徴となっている。アトレチコ・マドリード、バルセロナ、セルタ、バリャドリード、レバンテ、カディス、エルチェ、ウエスカの8クラブが新たなセンターフォワード獲得を目指しているという。

スペイン上位のクラブの動向を見てみると、現在首位のAマドリードは個人的な事情により退団を希望したジエゴ・コスタとの契約を解除したため、新たなFWを探しており、ナポリのポーランド代表FWアルカディウシュ・ミリク、エスパニョールのスペイン人FWラウル・デ・トマスが獲得候補として報じられている。

バルセロナではリヨンのオランダ代表FWメンフィス・デパイ、マンチェスター・シティーのスペイン代表DFエリク・ガルシアの名前が補強候補として出ている。一方、サミュエル・ウムティティ、ジュニオル・フィルポ、カルレス・アレニャ、マルティン・ブライトバイテ、リキ・プッチの5選手に退団の可能性があるとのことだ。

昨季のリーグ王者レアル・マドリードは、ジネディーヌ・ジダン監督が先月19日の記者会見で「私は自分の選手たちに満足しており、全員を戦力に計算していくつもりだ」と語っている通り、後半戦も現在のメンバーで臨むとみられている。

Rマドリード同様、レアル・ソシエダード、アラベス、オサスナも補強の予定はないとのこと。ビルバオは新たに監督就任したマルセリーノ・ガルシア・トラル次第となっている。

日本人選手所属クラブの動向を見てみると、乾貴士と武藤嘉紀がプレーするエイバルは、すでにDFホセ・マルティネスがFCダラスに移籍した他、ロベルト・オラベを期限付き移籍で出す予定であるとのこと。一方、補強に関しては何らかの可能性はあるものの、具体的な名前は出ていない。

岡崎慎司が所属するウエスカは、センターバック、ボランチ、FWの補強を希望しているという。一方、ダニエル・エスクリチェ、エウヘニ・バルデラマを期限付き移籍、ルイジーニョを完全移籍で出す予定だという。

久保建英の入団が間近と報じられているヘタフェは、久保のほかにバルセロナのスペイン人MFカルレス・アレニャが補強候補に挙がるが、両オペレーションとも複雑なものだと伝えている。一方、アンテ・パラヴェルサとアブドゥライ・ディアビが放出候補になっている。

久保退団が時間の問題と報じられるビリャレアルは、すでに今季絶望の重傷を負ったビセンテ・イボラの代わりとして、元フランス代表MFエティエンヌ・カプエを獲得した。同時に退団の可能性がある選手として、久保やほとんど出番のないラバの名が挙げられている。(高橋智行通信員)