バルセロナのロナルド・クーマン監督(57)が来季へ向けて補強を優先するFWについて、スペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が14日に報じた。

シーズンも終盤に差しかかり、バルセロナの補強候補リストには、ドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(20)、リヨンのオランダ代表FWメンフィス・デパイ(27)、インテル・ミラノのベルギー代表FWロメル・ルカク(27)、そしてマンチェスター・シティーのアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ(32)の名前が記載されている。

クーマン監督は、ハーランド、デパイ、ルカクを好む一方、今季でマンCとの契約が切れ、移籍金なしで獲得できるアグエロについては望んでいないという。

ハーランドは今季、ドルトムントで29試合に出場し、31得点。パワフルなFWを好むクーマン監督にとって理想のターゲットだ。しかしRマドリードを筆頭にライバルが多数おり、契約解除金7500万ユーロ(約93億8000万円)と高額な年俸、代理人への手数料などがネックとなる。クラブは新型コロナウイルスの影響を財政面で大きく受けており、マネーゲームは避けたいところだ。

デパイはクーマン監督がオランダ代表を率いていた時の“教え子”。今季30試合に出場し、15ゴールを決めている。シーズン終了後に環境を変えることも望んでいるという。

ルカクは、クーマン監督がエバートン指揮官時代に指導しており、お気に入りの選手。今季、セリエAで首位を走るインテルで33試合24得点と素晴らしいシーズンを送っている。

アグエロについては、すでにジョアン・ラポルタ会長が正式オファーを出したという報道が流れている。そのクオリティーと経験値の高さに疑う余地はなく、チームに貢献できると判断されている。しかしクーマン監督はより若いFWを求めており、今年6月で33歳になり、今季は12試合で2点しか挙げていないアルゼンチン代表FWの獲得は望んでいないという。(高橋智行通信員)