スペイン紙マルカ電子版は、なぜパリ・サンジェルマン(PSG)が「スーパーリーグ」参加チームに名を連ねていないのかを考察した。

マルカ紙は同じくスーパーリーグに参加しないバイエルン・ミュンヘンとPSGを比較。ファンの意向を大事にしたBミュンヘンに比べ、PSGの場合はもう少し政治的な意味合いがあると指摘した。

PSGはカタールの富豪ナセル・アルケライフィ氏が率いるカタール・スポーツ・インベストメントによって運営され、同氏が会長を務めている。アルケライフィ氏は国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)に強いつながりを持っており、同氏がチェアマンを務めるテレビ局「ビーイン・スポーツ」は欧州チャンピオンズリーグ(CL)の放映権を持っている。

22年W杯がカタールで行われることもあり、FIFA、UEFAとの関係をこれまで通り大事にしたいアルケライフィ氏が会長を務めるPSGがスーパーリーグに参加しないのは当然の成り行きと言えるのだ。

一方、米フォーブス電子版はスーパーリーグに入るかどうかは、お金に強欲かどうかという問題ではなく、リスクを考慮した上でのものだと説明。スーパーリーグにイングランド勢が6クラブも入るのは、彼らの欧州CL出場が必ずしも確実ではないからだと指摘。一方、PSGやBミュンヘンは国内リーグで盤石の地位を築いており、確実に毎年欧州CLに出場できるため、新たに昇降格のないスーパーリーグに加入する必要性を見いだせないと説明した。