マンチェスター・ユナイテッドの共同会長を務める米国人実業家のジョエル・グレイザー氏は4日、クラブを所有して約15年で初めてサポーターたちが集う「マンチェスター・ユナイテッド・ファンフォーラム」に参加。サポーターの代表者がクラブ経営陣と話し合うことができる「諮問会議」の設置や、オーナー家が所有する株式と同じ議決権を持つ新しい種類の株式をファンが取得できるようにすることなどを約束した。

マンチェスターUは、レアル・マドリードやユベントスなどとともに今年4月、欧州スーパーリーグ(SL)への参加を発表。だが既存の欧州サッカー文化を破壊するとしてサポーターから猛反発を受け、すぐにSL撤退を表明した。しかし、その後もファンからの怒りは収まらず、抗議のために本拠地スタジアムに侵入するファンも現れた。

そのためジョエル・グレイザー氏はファンフォーラムで「我々のゴールはすべての大会で優勝すること。そのために今後もアカデミーへの投資を続け、移籍市場でも監督をサポートし、我々の目標を達成できるような選手の獲得に尽力します」と今後もチーム強化費用を惜しまないことを約束し、サポーターとの連帯をアピールした。