欧州選手権(ユーロ2020)決勝トーナメントは26日から始まるが、27日には前回大会覇者ポルトガルと現在FIFAランク1位のベルギーが激突、1回戦屈指の好カードとなる。

ベルギーは攻守に安定して1次リーグ3連勝、故障明けのデブルイネも第2戦途中から出場し、存在感を示している。ポルトガルはロナウドが3試合で5得点で得点ランクトップ。フランス戦では先発したレナト・サンチェスが攻守に奮闘し、高評価を得た。

だが、レナト・サンチェスは25日の会見で、そうした評価にはあまり興味はないそぶりを見せたという。「メディアが言うことを気にしていても、プレーがうまくなるわけじゃない。プレーするのは僕らで、判断するのはそちら側」と、評価に一喜一憂することはないとした。

「サッカーは瞬間的なもの。楽しむためのものだけど、勝利を意識している」。強敵ベルギーとの対戦に向けては、チームがそのプロセスを信じることを強調した。「“ミスター”が戦略を立て、チームにとって最善の判断をする。僕はパワーが持ち味で、この体を生かしてプレーする。それが武器の1つだけど、時にはボールを保持するため、それをどう使うかということになる。有利に使うべきものだけど、必ずしも常に必要なことではない」。

“ミスター”とはサントス監督のこととみられ、自身も個の能力ではなく、チームプレーに徹する意識を示していた。