スペインが延長戦にまでもつれた打ち合いを制し、優勝した12年以来、2大会ぶりの8強入りを決めた。

批判を浴びてきたストライカーが勝利を引き寄せた。3-3で延長戦に突入。延長前半10分に、MFオルモ(ライプチヒ)の右クロスを、FWモラタ(ユベントス)がゴール前で冷静にワントラップし、左足で豪快に蹴り込んだ。スペインは3分後にも追加点を加え、2戦連続の5得点をマークして、準々決勝にコマを進めた。

モラタは期待されながら今大会ここまでわずか1ゴールで、家族にまで誹謗(ひぼう)中傷がおよんでいた。だが、そんな周囲の批判を封じる値千金の決勝弾で、自らの価値を証明してみせた。

主将のMFブスケツは「5点を奪って次に進んだが、まだ改善すべき点はある。それでも準々決勝に進出できたのは我々が良いチームだということ。今日も内容的にとても良かったし、強度も高かった。良い準備もできていた。とても難しいライバルに勝つことができ、我々は大会を通じて成長していると思う」と話した。

スペインは準々決勝でフランス対スイスの勝者と戦う。