今夏の欧州選手権1次リーグ最初の2試合で先発したイングランド代表DFタイロン・ミングス(28=アストンビラ)が、大会前に精神的に落ち込んでいたことを告白した。英サン紙電子版が同DFのインタビューを掲載して報じた。

ミングスは心理学者に助けを求めたことを明かし「国民の90~95%が自分に対して疑問を持っている時、それを考えずにいるのは難しい。初戦のクロアチア戦に臨むまで、つらい時期を過ごした。たぶん僕はスタメン表の中で、人々が唯一『彼は不安だ』と思った選手だった。とても落ち込んだよ」などと話した。

心理学者とともに呼吸法や瞑想(めいそう)、試合への臨み方などを話し合ったという。「とても苦しかったし、クロアチア戦前日の夜はよく眠れなかった」。それでも大会が始まると、主に序盤の試合でプレーし、イングランドの準優勝に貢献した。

大会前に「(ミングスのところは)チームで1番弱い部分で、みんなが不安に思っているところ。チャンピオンズリーグでプレーしたこともないし、この(欧州選手権)レベルでやったこともない」と酷評していた元マンチェスター・ユナイテッドで代表OBのリオ・ファーディナンド氏も、大会後には称賛のメッセージをミングスへ送ったという。