ポルトガルがFWクリスティアノ・ロナウド(36=マンチェスター・ユナイテッド)の劇的な2発でアイルランドに逆転勝ち。ロナウドは自身の代表通算ゴールを111点に伸ばし、109点で並んでいたアリ・ダエイ(イラン)を抜いて単独での歴代最多記録をマークした。

ロナウドは0-1で敗戦濃厚となってきた後半44分、MFゲデス(バレンシア)の右クロスを中央で頭でたたきつけ、起死回生の同点ゴール。

さらに試合終了直前のロスタイム6分には、MFジョアン・マリオ(ベンフィカ)の右クロスに再び頭を合わせ、高い打点のヘディングシュートをゴール右に決めた。

興奮したロナウドはユニホームを脱いでイエローカードをもらったが、親友のDFペペが裏返ってピッチに落ちていたユニホームをしっかり回収し、ひっくり返して本人に手渡すと、直後に試合終了となった。

ロナウドは自身のインスタグラムに「この記録(111点)は特別で、本当に誇らしいもの。なぜなら、国を代表してプレーすることは特別な瞬間だし、子供の頃から毎夏、欧州選手権やワールドカップ(W杯)で自分の憧れの選手がプレーする姿に強い衝撃を受けてきたから。そしてそれ以上に111ゴールということは、今日のように何百万人ものポルトガル人のために111回、団結と幸せがあったということだから。彼らのためならどんな犠牲も価値のあることだ」と喜びを記した。

そしてダエイ氏についても「絶対に届かないのではと思うような高い基準を設定してくれた。長い間、記録を保持してきたことを祝福したいし、僕が彼の記録に迫り、ゴールを決めるたびにリスペクトを示してくれたことに感謝したい」とつづった。

女子カナダ代表のシンクレアが男女通じて最多の187ゴールを挙げているが、ロナウドが今後どこまでこの記録にも迫ることができるか注目だ。