スールシャール監督を解任したマンチェスター・ユナイテッドが、今季終了までの暫定監督としてラルフ・ラングニック氏(63)を招聘(しょうへい)する見通しとなった。複数英メディアが報じた。

現在、コーチから“昇格”したキャリック暫定監督が数試合の予定で指揮を執っているが、ラングニック氏と契約を結び次第、同氏がシーズン終了までの6カ月契約で暫定監督としてチームを率いる。その後、クラブは新たな指導者に来季からの指揮を任せる見通しだ。

当初、ラングニック氏は今季終了までの暫定監督という立場に難色を示していたが、来季以降少なくとも2シーズン、顧問的な立場でクラブに関わることを条件に、オファーを受け入れたという。

ラングニック氏とマンチェスターUは契約に合意したが、同氏は現在ロシア1部ロコモティフ・モスクワの強化担当を務めており、両クラブが“移籍”についての話し合いの最終局面を迎えているという。このまま問題がなければ、一両日中にも正式発表される見通し。ただ次戦28日チェルシー戦はキャリック暫定監督が指揮を執る。

ラングニック氏はこれまでシュツットガルトやシャルケ、ホッフェンハイム、ライプチヒなどを歴任し、トゥヘル監督(チェルシー)やナーゲルスマン監督(Bミュンヘン)らも影響を受けてきたドイツサッカー界の重鎮。豊富な知識と選手の特性を見極める目に定評があり、マンチェスターU側も顧問的な役割としてもクラブに貢献できると判断し、同氏の要求を受け入れたもようだ。