レアル・マドリードのフランス代表FWカリム・ベンゼマ(33)が、最も通算得点数が多いフランス人選手になった(代表での得点を除く)。スペイン紙アスが30日に報じた。

ベンゼマは28日のセビリア戦で先制点をマーク。公式戦での通算得点数を361点(Rマドリード295点、リヨン66点)に伸ばした。これでモナコ、ユベントス、アーセナル、バルセロナ、ニューヨーク・レッドブルズでプレーしたティエリ・アンリの360点を抜き、フランス人の最多得点記録を更新した。

ベンゼマすでにプラティニ(313点)、パパン(292点)、フォンテーヌ(258点)、グリーズマン(226点)、カントナ(165点)ら、母国の偉大な選手たちの得点数を抜いていた。

また来季のRマドリード加入がうわさされるエムバペは22歳ながらすでにパリ・サンジェルマンとモナコで通算168点を記録し、ベンゼマを猛追している。

一方、フランス代表での史上最多得点はアンリの51点。ベンゼマは元代表の同僚バルブエナに対する恐喝事件に関与したとして長らく代表を外され、今夏の欧州選手権で復帰するまで5年半のブランクがあった。そのため36得点で得点ランキング5位にとどまっている。

ベンゼマはクリスティアノ・ロナウド(現マンチェスター・ユナイテッド)がRマドリードを退団した18年夏以降、チームのエースとして得点を量産。今季もここまでリーグトップの11点を決め、首位Rマドリードをけん引している。(高橋智行通信員)