フランス1部パリ・サンジェルマンのスポーティング・ディレクターを務める元鹿島、ブラジル代表のレオナルド氏(52)が「エムバペを残留させるチャンスはある」と強調した。

レオナルド氏は仏レキップ紙のインタビューの中で、今季限りでパリSGとの契約が切れるフランス代表FWキリアン・エムバペ(23)について「契約延長できる確率がどれくらいかは分からない。でも可能性はある。(同FWが)他クラブとの契約にサインしないかぎり、残留させるために全力を尽くす」と話した。

スペインメディアを中心に、エムバペが今季終了後にレアル・マドリードに移籍することが確定しているかのような報道が相次いでいる。

レオナルド氏はそのような臆測に対して異を唱え「世界一になった1998年のフランス代表では多くの選手が海外でプレーしていた。(W杯で2度目の優勝を果たした)2018年も同様だ。スタメンのうち、フランスでプレーしていたのはキリアンだけだった」「ポグバもグリーズマンもフランス1部でプレーしたことはない。ジダンは海外でキャリアを築いた。でもその当時はパリSGほどの規模のクラブがなかったんだ。我々は“売り手”じゃない」などと話し、パリSGはエムバペが残留するのにふさわしいクラブだと主張した。

1日にはエムバペを残留させるためにパリSGがビッグオファーを提示したという一部報道もあった。だがレオナルド氏はこれを否定。「(残留させるために)金額を増やすのは最後にやること。我々はキリアンが世界一の選手になるために、最高の条件を整えたい。オファーを増額するだけなら2分で済む」と、パリSGが世界一の環境を提供できるとアピールしていた。