トットナムのアントニオ・コンテ監督(52)が、かつて率いたチェルシーの現在の状況について「残念だ」と表情を曇らせた。

ロシアのウクライナへの軍事侵攻を受け、チェルシーではロシア人オーナーのロマン・アブラモビッチ氏(55)が英国政府によって資産を凍結された。これにより同氏が表明していたクラブ売却はできなくなり、当面の間、選手獲得や契約延長も不可能となった。

また試合のチケットやグッズの販売も禁じられるため、今後のクラブ運営は不透明な状況だ。

コンテ監督は12日のマンチェスター・ユナイテッド戦に向けた会見に出席。古巣チェルシーについて聞かれると「残念だ。私は監督として2シーズン、あそこでエンジョイしてきただけにね」と話した。

16-17年シーズンにチェルシーをプレミアリーグ優勝に導き、翌シーズンにはFA杯を制したコンテ監督は「私は2つのタイトルを勝ち取った。そのクラブの今の状況を聞くと本当に残念に思う。選手たちにとって簡単ではないだろうし、トーマス・トゥヘル(監督)やファンにとってもそうだろう。クラブをとりまく環境も簡単ではないはずだ」と思いやった。

その上で同監督はウクライナ情勢についてコメント。「ロシアとウクライナの間の状況が解決し、平和が訪れることを願っている。それが最も大事なことだからだ。そしてこのクラブ(チェルシー)もうまくいってほしい。私はこのチームを愛しているからだ」と話した。