22年ワールドカップ(W杯)カタール大会の組み合わせ抽選会が1日(日本時間2日)にドーハで行われた。

<展望>昨夏の南米選手権でブラジルに勝って優勝したアルゼンチンが大本命。バルセロナからパリ・サンジェルマンへ移籍し、満足いく結果を残せていないメッシにとって今、一番居心地の良いチームが代表。本大会でも期待通りの力を発揮してくれるはずだ。侮れないのはメキシコ。前回大会では1次リーグでドイツを破った。攻守に強度が高く、チームとして戦えるのが強みだ。

・アルゼンチン(世界ランク4位)

昨年7月の南米選手権を制し、チームの成熟度は完成の域にある。パリ・サンジェルマンでも同僚のFWメッシ、MFディマリアのベテラン勢が違いを生み出す。今大会を最後に代表からの引退がうわさされるメッシにとってW杯優勝へラストチャンス。攻撃に見劣りする守備面がカギとなる。

・サウジアラビア(世界ランク49位)

94年米国大会で旋風を巻き起こした堅守速攻は今や昔。MFのS・ドサリを中心としたショートパス主体のサッカーで、過去最高だった94年大会の16強以上を狙う。白シャツがよく似合うフランス人のルナール監督は前回18年ロシア大会でモロッコ代表を指揮。「イケメンすぎる」と話題に。

・メキシコ(世界ランク9位)

ゴールマウスを守るのは、東京五輪で活躍した36歳GKオチョア。同じ東京五輪で銅メダルに貢献した若手のFW、A・ベガがサイドで起点となる。12年ロンドン五輪の金メダルメンバーFWヒメネス、MFのH・エレーラら、経験値の高い選手も多く名を連ねており、総合力の高さが魅力。

・ポーランド(世界ランク26位)

02年日韓大会以降は1次リーグ敗退もしくは予選敗退を繰り返している。注目はもちろんエースのレバンドフスキ。今季もブンデスリーガで2位に10点以上の差をつける31ゴールをマークしている。それだけに周囲がどれだけ奮起できるかが、1次リーグ突破のカギとなる。