22年ワールドカップ(W杯)カタール大会の組み合わせ抽選会が1日(日本時間2日)にドーハで行われた。

<展望>前回大会4強以上の2チームが順当に突破しそう。MFデブルイネら前線にタレントをそろえた前回3位のベルギーが本命、前回準優勝の立役者であるMFモドリッチらが健在のクロアチアが対抗。それに北中米カリブ海予選でW杯常連国のメキシコを抑えて首位通過したカナダ、元日本代表監督のハリルホジッチ監督率いるモロッコがアフリカ予選8試合3失点の堅守でどこまで迫れるか。

・ベルギー(世界ランク2位)

欧州予選を無敗で突破した。武器は高い得点力。FWルカクが最前線に構え、FWのE・アザール、MFデブルイネらが個人技で相手守備網を切り裂く。GKクルトワは世界屈指の守護神。攻守にレベルは高いが、前回W杯は3位、昨年の欧州選手権は8強止まり。勝負強さが求められそうだ。

・カナダ(世界ランク38位)

16歳7カ月で代表デビューした21歳MFデイビスに注目。Bミュンヘンでも左DFで定位置をつかむ。そのデイビスの背後に構えるアデクグベも超攻撃的な選手。2月の米国戦では自らのボール奪取から50メートル超を走り、豪快なシュートを決めた。躍動感あふれる選手が多くダークホース候補。

・モロッコ(世界ランク24位)

現実的な指揮官ハリルホジッチ監督のもと、W杯本大会でどのような戦い方をするのか興味深い。Rマドリードの下部組織出身で、右サイドで躍動するハキミのような注目選手もいる。ただ監督との関係がこじれ、代表に呼ばれなくなったジヤシュ(チェルシー)は絶対に必要なはずだが…。

・クロアチア(世界ランク16位)

前回大会で準優勝と旋風を起こした再現を狙う。大黒柱のMFモドリッチのプレーに陰りは見えず、左サイドから相手を切り崩すMFペリシッチも健在だ。チーム全体でハードワークできるのが強みで、集中力と団結力が持ち味だ。前回率いたダリッチ監督の下、攻守にスキが見当たらない。