バルセロナが3日、スウェーデンの音楽ストリーミングサービス「スポティファイ(Spotify)」とのメインスポンサー契約が正式に承認されたことを発表した。

バルセロナは先月、すでにスポティファイと来季以降の契約を結ぶことで合意していたが、最終的にクラブ会員の承認が必要だった。その後、3日にオンラインで行われたクラブ会員代表者臨時総会で89%の支持を得て、スポティファイが7月1日からメインスポンサーを務めることが正式決定した。

バルセロナは17年に結んだ楽天とのメインスポンサー契約が今季で満了となる。昨季までは年間5500万ユーロ(約74億2500万円)プラス出来高を受け取っていたが、今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、3000万ユーロ(約40億5000万円)プラス出来高と大幅に減額されていた。

スポティファイは来季から4季にわたり、男女トップチームのユニホーム、そして3季、両チームのトレーニングシャツのメインスポンサーを務める。またこの契約には本拠地カンプノウの12季の命名権も含まれており、今年7月1日から「スポティファイ・カンプノウ」に変更される予定。

契約金に関してクラブは明かしていないが、スペイン紙スポルトによると、男女トップチームユニホームは年間5750万ユーロ(約77億6350万円)プラス簡単な目標達成による出来高ボーナス250万ユーロ(約3億3750万円)の計6000万ユーロ(約81億円)、4季総額2億4000万ユーロ(約324億円)。男女チームのトレーニングシャツは年間500万ユーロ(約6億7500万円)、3季総額1500万ユーロ(約20億2500万円)になるという。

スタジアムの命名権に関して、カンプノウの改修工事期間である最初4季が年間500万ユーロ(約6億7500万円)、改修後の5季目からの8季は年間2000万ユーロ(約27億円)に増額され、総額1億8000万ユーロ(約243億円)になる予定だと同紙は伝えている。

これらの契約によりバルセロナはスポティファイから総額4億3500万ユーロ(約587億2500万円)を受け取る見込みだ。(高橋智行通信員)。