レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督(64)が、チェルシーを相手にハットトリックを達成したフランス代表FWカリム・ベンゼマ(34)について、「カリムはワインのように日々良くなっている」と形容した。

ベンゼマは前半21分、同24分とヘディングで2発。2-1の後半立ち上がりには、前へ出てきた相手GKメンディのパスをカットし、無人のゴールへ3点目を流し込んだ。

欧州CL2戦連続ハットトリックを記録し、公式戦ここ7試合で13ゴールと爆発的な攻撃力を見せているベンゼマについて、指揮官は「カリムはワインのように日々良くなっている。日に日に強いリーダーシップを発揮しており、このチームにおいて自分のことをより重要な存在だと感じている。それが違いを生み出しているんだ。彼は強い個性を備えており、誰に対しても模範的な振る舞いをしている。完璧な選手だよ」とたたえた。

敵地での第1戦を制し、2季連続の準決勝進出は目の前だ。それでもアンチェロッティ監督は「我々が有利なのは確かだが、この対戦はまだ終わっていない。アウェーゴールのルールが廃止されたことはチェルシーにとって有利に働くだろう。我々は素晴らしいチームである彼らに敬意を払っている。まだもう1試合残っているので、何が起こるか分からない」と油断できないことを訴えた。

同監督はこの日の選手交代について「カリムとバルベルデは疲れていたので交代させたが何の問題もない。一方、ミリトンは前半に腰を打撲し、その後、膝を捻挫していたが全く深刻ではない」と説明。本拠地サンティアゴ・ベルナベウで12日に行われる第2戦へ向けて意気込んだ。(高橋智行通信員)