元日本代表監督のイビチャ・オシム氏が亡くなった。1日、オシム氏がかつて監督を務めたオーストリアのクラブ、シュトルム・グラーツも公式サイトで発表した。80歳だった。

オシム監督に日本代表で「水を運ぶ人」として、その献身性で重用された元日本代表MF鈴木啓太氏はツイッターを更新。「オシムさんがお亡くなりになりました。私にとって、サッカーというものが何かを教えていただき、その後の人生にも大きな影響を与えてくださった方です。本当にありがとうございました。ゆっくり休んでください」と感謝をつづった。

◆オシムチルドレン オシム氏がJ1千葉や日本代表の監督を務めたときに重用した選手。06年に日本代表監督に就任すると、千葉で主力だったMF阿部、FW巻の他にもMF羽生らを代表に初選出。さらに当時浦和のMF鈴木、DF闘莉王らも薫陶を受けた。10年に名古屋のストイコビッチ監督がJ1を制すると、「ピクシー(ストイコビッチ)はかつての教え子。自分のことのようにうれしく思う。日本代表監督時代に(チームに)呼んだ闘莉王、楢崎、三都主ら選手たちにも、おめでとうと申し上げる」とコメントしていた。