レアル・マドリードのブラジル代表FWビニシウス(21)の契約延長が間近に迫っている。スペイン紙マルカが14日までに報じた。

ビニシウスはここまで、公式戦50試合に出場し21得点16アシストを記録。エースのベンゼマとともにチームの攻撃を支え、2季ぶりのリーグ優勝および4季ぶりの欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝進出に貢献。現在の契約では、24年6月30日で満了するため、クラブは契約延長を最優先事項の1つと考え、先月行われた欧州CL準々決勝第2戦チェルシー戦後に交渉を開始した。

同紙によれば、今回のクラブ側が求める契約内容は28年まで4年延長し、契約解除金を現在の3億5000万ユーロ(約472億5000万円)から、主力選手たちと同額の10億ユーロ(約1350億円)に値上げることだと伝えている。

また今回の契約延長交渉では、Rマドリード加入後、一度も手がつけられていない給与面が重要なテーマの1となっている。ビニシウスの現在の年俸はバジェホやルニンといった控え選手と並ぶ、チーム最下層に位置する手取り320万ユーロ(約4億3200万円)、ボーナス込みでも400万ユーロ(約5億4000万円)に達する程度である。

クラブは今回、この面を大きく改善し、1回目のオファーでチーム上位の手取り約1000万ユーロ(約13億5000万円)を提示しており、契約延長が間近だと同紙は伝えている。(高橋智行通信員)