今季限りで現契約が切れるフランス1部パリ・サンジェルマンの同国代表FWキリアン・エムバペが21日、クラブと25年6月までの新たな3年契約にサインした。

エムバペは本拠地パルク・デ・プランスでの21日メス戦前に「MBAPPE 2025」という文字の入ったユニホームを手にピッチに登場。一緒に姿を現したパリSGのアルケライフィ会長が「みなさんに美しいニュースをお伝えできることを誇らしく思う。キリアン・エムバペが25年6月までの契約にサインしました」と明かした。

エムバペ本人も「(パリSGで)冒険を続けることができてとてもうれしい。いつも言っているようにパリは我が家だ。みんなのためにトロフィーを獲得したい」などとスタンドのファンへメッセージを送った。

一方、複数の欧州メディアによると、ポチェッティーノ監督とレオナルド・スポーツディレクターは解任となるもようで、こちらの方は手続き等でもう少し時間がかかるという。

エムバペはもともとレアル・マドリードへの移籍が確実視されていたが、「白い巨人」を袖にして残留を決めた。

エムバペの残留をいち早く報じていたスポーツメディア「ジ・アスレチック」は、欧州サッカー界のパワーバランスが変化していると指摘。パリSGのアルケライフィ会長が欧州サッカー界で発言力を強める一方、Rマドリードのペレス会長は、同会長が推し進めていたスーパーリーグ構想が頓挫。さらにエムバペ獲得にも失敗し、大きな打撃を受けたと説明した。