今季限りでフランス1部パリ・サンジェルマンとの契約が満了するFWキリアン・エムバペ(23)がクラブと25年6月までの新たな3年契約を結んだ。子供のころからの夢だというレアル・マドリード入りが濃厚と見られていたが、予想を裏切って残留となった。

エムバペは本拠地パルク・デ・プランスでの21日メス戦前に「MBAPPE 2025」という文字の入ったユニホームを手にピッチに登場して残留を発表。「高いレベルでプレーできるよう、すべてを与えてくれるこのクラブでこれからも成長できると確信している。生まれ育ったフランスでプレーを続けられることを本当にうれしく思う」などとコメントした。試合でもハットトリックを達成して自らを祝った。

しかし「白い巨人」が袖にされ、スペイン側は激怒。スペインリーグのテバス会長は、契約金1億ポンド(約163億円)、月給400万ポンド(約6億5100万円=年俸78億1000万円)とも報じられている契約内容について「サッカーへの侮辱だ」と怒りを隠さず、スペインリーグとして「(エムバペの残留は)スキャンダラスだ」などと異例の声明を出した。