パリ・サンジェルマンと25年6月までの新たな3年契約を結んだフランス代表FWキリアン・エムバペ(23)が、憧れのレアル・マドリード移籍ではなくクラブ残留を選択した理由について説明した。

エムバペはパリSG・アルケライフィ会長とともに23日の記者会見に出席。「みんな知ってる通り、僕は昨年、クラブを離れようとした。でも今はさまざまな状況が変わった。サッカーのことも、個人的なことも」

「母国を離れるのは良くないと思う。センチメンタルかもしれないけど。それとこのチームの強化プランも自分の去就に影響した。何カ月も強化プランについてクラブと話し合ったよ。お金について話したのは数分だった」などと話し、残留の決め手はお金ではなく、クラブの強化プランだったと明かした。

エムバペは続けて「先週、去就について決断し、(Rマドリードの)フロレンティノ・ペレス会長と話をした。僕は彼とRマドリードをとても尊敬している。彼らは僕を獲得するためにあらゆることをしてくれた。感謝している」とRマドリードへの気持ちを口にした。

一部スペインメディアでは「エムバペが来季キャプテンになり、選手獲得や監督人事などでは大きな発言権を持つようになる」と報じられた。エムバペはこれを否定し「選手としての役割以上のことに踏み込むつもりはない。ウチにはマルキーニョスというキャプテンがいる。彼から主将を引き継ごうとは思ってない」などと話した。

ただエムバペは25年夏以降の去就については「僕は今、このチームの今後の強化プランに集中している。将来的に何が起きるかは分からない」と話し、他クラブへの移籍の可能性は否定しなかった。