マンチェスター・ユナイテッドのオーナー家であるグレイザー家が巨額の配当を得ることについて、ファンが怒りの声を上げた。ESPN電子版が24日、報じた。

マンチェスターUの共同オーナーであるアブラム・グレイザー、ジョエル・グレイザー兄弟を含むグレイザー家は、クラブの株式の大半を所有している。そのため配当金1100万ポンド(約18億8000万円)のほとんどを24日に手にすることになるという。

これに抗議の声を上げたのがマンチェスターUのファンによる非営利組織「マンチェスターUサポーターズ・トラスト(MUST)」。MUSTは声明を発表し「今日、グレイザー家は1100万ポンドの配当のほとんどを自分たちに支払うつもりです。思いつくかぎり、最悪のシーズンの1つが終わった後なのに」

「どのようなビジネスであっても、失敗に対して報酬を与えることはあしき行為です。ユナイテッドの現状を考えると、まったくもって受け入れられません」

「MUSTはクラブおよびオーナーと前向きに関わることを提唱し、追求しています。ファンのための力強い声を引き出すためです。しかし今回の支払いは擁護できないものです」などと批判した。

マンチェスターUは今季リーグ6位に終わり、来季欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃した。ライバルであるマンチェスター・シティー、リバプールには差を開けられてしまった形だ。そんな状況でも多額の配当を得るオーナーたちに、サポーターも我慢がならなかったようだ。