スポルティング(ポルトガル)の日本代表MF守田英正(27)がCLデビュー戦で、2得点にからむ活躍を見せた。同じく日本代表MF鎌田大地(26)、MF長谷部誠(38)が所属するアイントラハト・フランクフルト(ドイツ)に3-0で完封勝ち。CL出場を目指して今年7月にサンタクララから移籍し、早速大舞台で夢をかなえた。

夢のCLデビュー戦で判断力が光った。0-0のまま迎えた後半20分。守田はペナルティーエリア左に果敢に切り込んだ。パスを受けると、中央のFWエドワーズに折り返し、先制ゴールをアシスト。「あそこが空くのは分かっていた。うまく連動できた」。自陣でミスが続くいやな流れを、1つのプレーで変えた。

その2分後だった。今度は自陣からワンタッチで縦にパスをつなぐと、そこから味方が連動し2点目。昨季の欧州リーグ(EL)王者を相手に、守田を起点に一気に攻め立てた。

川崎Fから昨年1月、ポルトガル1部サンタクララに移籍した。そして今年7月。CL出場を夢見ながら、強豪スポルティングに加入した。「欧州CLでプレーすることが私の夢だった。信じられない」。当時のコメントが思いの強さを物語る。

「CLのアンセム(大会公式曲)を聴いた時にすごく感じるものがあった」。胸に込み上げてくる思い。あこがれだった舞台は、自分が躍動するピッチに変わった。試合後には自身のインスタグラムを更新。「素晴らしいパフォーマンス。素晴らしいサポートをありがとう」。最高のデビューを飾ったが、まだまだここからだ。

次戦へ向けて、口をついたのは反省点。「僕のボールロストが多かった。改善の余地を感じたので、次につなげたい」。11月に開幕するワールドカップ(W杯)へ向けて、最高峰の大会で武器に磨きをかける。