日本代表MF久保建英(21)が所属するレアル・ソシエダードが、敵地でジローナに5-3で勝利した。久保は2戦連続の先発で2トップの左に入り、先制点のアシストとダメ押しの5点目を決めた。試合後は「理想の居場所を見つけた」と喜んだ。9月の日本代表ドイツ遠征でも左MFで先発起用され、好プレーを連発するなど絶好調。11月のワールドカップカタール大会へ久保の勢いが止まらない。

両チームで8ゴールが飛び交う乱戦で、久保が1得点1アシストと結果を残した。前半8分、左サイドから鋭いクロスでFWセルロートの先制点をアシストした。4-3で迎えた後半40分にはカウンターからゴール前でパスを受け、DFを左へ外しながらゴール右隅へ鋭いシュートを決めた。

開幕戦以来の今季2点目に公式戦(欧州リーグ含む)3試合連続のアシストも記録し、後半43分にベンチへ退いた。チームも今季初の連勝で、試合後はクラブのインタビューに「理想のチーム、理想の居場所を見つけたんだと思います」と充実感を口にした。

久保が言う理想の居場所-。それはイマノル・アルグアシル監督の信頼にほかならない。この日もFWとして起用され、水を得た魚のように躍動。「この前の試合では守備に追われたが、前めで使ってくれたらこうなると示せて自信になった」と胸を張った。

地元紙エル・ディアリオ・バスコは最高評価の5点を付け「先制点の際、セルロートにゴールの半分以上の価値があるパスを送り、ポストに当てた対角線上のシュートで冷静にゴールを記録した」と大絶賛した。今季リーグ7試合中6試合に先発し、2得点2アシスト。チームも7位に浮上した。日本代表にも久保はなくてはならない選手となっている。(高橋智行通信員)