【バリャドリード(スペイン)=高橋智行通信員】レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(21)は鮮やかなミドルシュートを決めたが、今季リーグ3点目は幻となった。

前半45分、ペナルティーエリア外から鮮やかなミドルシュートを突き刺すも、その前にMFスビメンディのファウルがありノーゴールとなった場面。

久保は試合後、この日に行われたプレミアリーグでマンチェスター・シティーFWアーリング・ハーランドが挙げた得点を例に挙げ、自らのゴールについて「なんであれがファウルなのか?」と疑問を呈した。

ハーランドは先制点を挙げた場面で、相手選手を体ごとなぎ倒しながら突破。その勢いのままゴールを奪っていた。この点について「今、控室でハーランドのゴールを見て、なんであれがファウルじゃなくて、俺のがファウルなんだってちょっと…。文句じゃないですけど、ちょっともったいないっていうか、(ハーランドのゴールシーンの方が)明らかにぶつかっていっているから。あれがファウルじゃなかったら今日のも…」と首をひねった。

「しかも今年は何か、小さいPKとか小さいファウルとかは取らないっていう話をされて、それで2回PKを取ってもらえてない自分の身からすると、いやいやって思いますけど。1回自分たちのを取り消しちゃってるんで、そこは審判もそういうところも働いたのかなと思いますけどね」

主審は、久保のゴールを取り消す前の前半11分にバリャドリードのゴールを取り消していた。その場面についても触れた。

久保は実際、試合後に審判と話をしていた。その行動については聞かれると「プレミアだったらあれゴールだよ。というふうには、ちょっと一言だけ言わせてもらいましたね。その後にハーランドだったんで、いやぁーちょっと、みたいな感じはありましたけど。まぁ、しょうがないですね。次、あの位置からいいシュートを打てるっていうのは自分でも分かってきたので、あとは回数をこなしていくだけかなと思います」

チームの公式戦連勝は8でストップしたが(リーグ戦は5でストップ)、久保は引き続き好調を維持している。

Rソシエダードはこの後、27日に欧州リーグ1次リーグ第5節でオモニア(キプロス)と対戦。そして次節、30日にベティスとホームで戦う予定となっている。久保は気持ちを切り替え、自らが求められる仕事をやっていく。