レアル・マドリードのブラジル代表FWロドリゴ(21)とDFミリトン(24)がスペイン国籍を取得した。スペイン紙アス電子版が28日に報じている。

Rマドリードでは今季開幕前、EU圏外枠をビニシウス、ロドリゴ、ミリトンのブラジル代表勢が占めていた。この中でビニシウスは20年夏、ロドリゴとミリトンは21年夏からそれぞれ、スペイン国籍の取得申請をスペイン政府の法務省に行っていた。

しかし、新型コロナウイルスの影響を受け、特にビニシウスの手続きは予想以上に時間がかかり、2年後の今年9月にようやく取得に至っていた。さらに今回、ロドリゴとミリトンがそろってスペイン国籍を取得したことにより、RマドリードのEU圏外の3枠全てが空くことになった。

これを受けアス紙は、Rマドリードが今冬の移籍市場でEU圏外枠を必要とする選手獲得に動く可能性や、来季Rマドリードが獲得を狙うと報じられているドルトムントのイングランド代表MFベリンガムがその1枠を占める可能性があることを伝えた。

Rマドリードは今夏、当時マンチェスター・シティーに所属していたブラジル代表FWガブリエルジェズス(現アーセナル)をベンゼマのバックアップ候補に挙げたものの、EU圏外枠に空きがないため獲得を断念せざるを得なかった。

また今夏レアル・ソシエダードに完全移籍した久保建英や、今季ジローナに期限付き移籍しているヘイニエルもこの問題の影響を大きく受け、Rマドリードに戻るチャンスが全くないまま、何年にもわたり他クラブに期限付き移籍せざるを得ない状況が続いていた。

(高橋智行通信員)