現在ワールドカップ(W杯)カタール大会に参加中のマンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(37)が、古巣レアル・マドリードに逆オファーを出したとスペイン紙スポルト電子版が20日に報じた。

クリスティアーノ・ロナウドは最近、所属クラブやテンハグ監督らを批判したことで、契約解除される可能性が出ている。その状況下、同選手はすでに今冬移籍に向けて動いているとのこと。高額な給料が問題になるものの、英国内では移籍先の候補として、プロデビューを果たしたポルトガルのスポルティングやセリエAのナポリの名が挙がっている。

しかし同紙によると、左足大腿四頭筋負傷で今回のW杯を欠場せざるを得なくなったフランス代表FWベンゼマのフィジカルコンディションを考慮し、ロナウドの関係者がすでに、来年1月から今季終了までの半年間復帰するという逆オファーを古巣Rマドリードに提示したとのことだ。

ロナウドは2018年夏にユベントスへ移籍した際、Rマドリードのフロレンティーノ・ペレス会長との確執が報じられていたが、同紙によると現在は良好な関係を保っており、さらにRマドリードは新たなFWを探しているという。

しかし、ベンゼマがけがから復帰した場合、フロレンティーノ・ペレス会長はロナウドの性格上、控えの立場を受け入れるのは難しいと見ているとのことだ。そのため移籍実現は非常に厳しそうだが、いずれにしても今後の動向を見守る必要があるだろう。(高橋智行通信員)