一時はリーズに2点をリードされたマンチェスター・ユナイテッドが、昨年10月30日ウェストハム戦以来のリーグ戦出場となったFWジェイドン・サンチョ(22)の同点ゴールなどでドローに持ち込んだ。

サンチョは後半14分から途中出場。1-2の同25分に、ペナルティーエリア内左でルーズボールを拾うと、右足で巻くようなシュートをGKの右に蹴り込んだ。

サンチョは約3カ月間、肉体的、精神的な問題と戦っているとされ、テンハグ監督は詳細は明かさなかったものの「プレーするのに十分な体調ではない」と説明していた。

サンチョは昨年12月に行われたスペイン・カディスでのキャンプにも参加せず、オランダで自主的にトレーニング。そして今年2月1日のイングランド・リーグ杯準決勝ノッティンガム・フォレスト戦で戦列復帰を果たしていた。

テンハグ監督はリーズ戦の後「彼がやってくれたことはうれしいし、誇りに思う」

「(サンチョにとって)難しい時期であることは確かだが、彼は自分自身を見つけ、自分を信じる必要がある。彼は素晴らしいサッカー選手で、適切に努力できれば傑出した選手になれる」

「私は彼を応援するし、コーチ陣もそうだし、チームもそう。ただ最終的には彼自身がやらなければならないことだ」などと話した。

マンチェスターUは12日にアウェーでリーズと再び対戦、16日には欧州リーグ決勝トーナメント1回戦・バルセロナ戦第1戦が控える。月末にはニューカッスルとイングランド・リーグ杯決勝も戦う。

マンチェスターUではMFエリクセンが足首のけがで4月末までは戦列を離れる見通し。MFカゼミロは3試合の出場停止処分中で、FWアントニーも故障のためリーズ戦を欠場した。そんな中でサンチョが復調してきたのはチームにとって朗報だ。

テンハグ監督は「我々は今、相手の陣地でプレーできるチームになっている。サンチョはそれが好きなんだ。狭いエリアでもプレーできるから」

「今、彼は良い気分だし、それが彼を強くし、もっと頑張ろうという気にさせている」

「彼は正しい方向に進んでいるし、この調子でいけば、もっともっと力を発揮して、我々の目標達成に貢献してくれるだろう」と期待した。