トットナムのブラジル代表FWリシャルリソン(25)が、アントニオ・コンテ前監督が退任するように仕向けたことを否定し、前監督を心から尊敬していると主張した。ESPN電子版が報じた。

コンテ監督は、ここ数週間でクラブとの関係があらゆる部分で悪化したため、26日に双方合意の上でトットナムを去った。

チェルシー、ユベントス、インテル・ミラノを率いたことのあるコンテ前監督は、国際Aマッチデーの前のサウサンプトン戦に3-3で引き分けると、選手とクラブオーナーに対して痛烈な批判を行っていた。

アルゼンチンメディア「TyC Sports」によると、リシャルリソンとアルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロはその後、クラブに対してコンテ前監督の解任を迫ったという。

するとこの報道に対してリシャルリソンはSNSを使って反論。「自分のパフォーマンスに対する疑問や批判はサッカーの一部だし、それは分かっている。でも僕についてうそを言うことは受け入れられない。自分はコンテやすべてのコーチに対して、常に多くの尊敬の念を抱いてきた」

「スパーズに来てからも、彼(コンテ前監督)は自分をたくさん助けてくれたし、我々の間に問題があるときは(たとえそれが公になったとしても)、対話とプロ意識によって、それを解決してきた」。

「私は彼に対する反乱のリーダーではない。彼が期待するほどの成果を出せず、彼がクラブに残るには十分なプレーができなかったと反省している。彼が去るとき、私は彼に感謝し、幸運を祈るメッセージを送った」などと記した。

今月初め、トットナムが欧州チャンピオンズリーグ(CL)でACミランに敗れた後、リシャルリソンは今季のプレー時間の少なさについてコンテ前監督を批判した。これに対し、前監督はリシャルリソンがチームの状況よりも自分のことに集中しており「利己的」だと非難していた。

コンテ前監督はクラブがすべてのカップ戦で敗退したためトットナムを去った。チームはプレミアリーグでは4位をキープしているが、5位のニューカッスルとは勝ち点2差と接近している。前監督の元アシスタントコーチ、クリスティアン・ステリーニが、今季残り試合を暫定的に指揮する。