ベルギー1部シントトロイデンFW岡崎慎司(37)が21日、福島のJヴィレッジで行われた小学生対象のサッカースクールに参加し、来季も欧州でプレーを続ける意向を明かした。昨年8月にシントトロイデンに加入し30試合に出場。今季で契約が終了し、岡崎は来季は白紙の状態だ。

シントトロイデンで共にプレーしたMF香川真司(34)は今年2月にセレッソ大阪に加入しJリーグに復帰した。岡崎は「真司はJの選択をして。僕は欧州でやれることをやりたいなと。契約は白紙の状態。需要があるのかどうか。コンディションの面でもう一回、上を目指す気持ちが持てる1年だったので。準備を1カ月して欧州に戻りたい」と話した。

昨夏は、シントトロイデンに練習生としてスタート。当時指揮したホーラーバッハ監督に認められ、加入が決まると全試合でピッチに立った。本職はFWだがインサイドハーフでもプレー。豊富な運動量と献身的なプレーでチームになくてはならない存在となった。その中で「もっと上を目指したい」との思いがわき「まだ自分の中で燃えているものがある」とした。

欧州にこだわる理由について「家族も欧州が長いし。単純に欧州にしがみついているというよりは、生活としても欧州で生活することが普通になっている。40という節目が何となく自分にはいいのかなと思っているので。それぐらい長く続けられれば、欧州で何かやり切ったと自分が思えるのかなと」と明かす。

「いろんな選手が(日本に)帰るのを見ながら。人と違う人生が好きなので。どこまで自分は違うところでやれるか。だからといって、辺境の地まで行ってやろうとは思わないですけど」と笑った。

香川とはこの4年間で距離が縮まった。ワールドカップ(W杯)ロシア大会まではライバルでもあり、一緒に行動することがほとんどなかった。だが、ロシア大会が終わり、お互い、日本代表から遠ざかる中で再びW杯を狙う状況になったことで距離が近くなった。

19年にはお互いスペインでプレーし、岡崎は「同じ境遇になるとこんなにも分かり合えるのかなというところはあった。サラゴサで家が近くで。コロナ禍を分かち合えたのもそう。その後、シントトロイデンで一緒になるところまで、すごいストーリーだなと」と2人の関係を振り返る。

シントトロイデンと再契約する可能性もゼロではないという。カテゴリーも1部、2部を問うつもりはない。岡崎の欧州挑戦はまだまだ続く。