スペインリーグで人種差別を受けたレアル・マドリードFWビニシウス(22)に対し、亡きペレからのメッセージが届いた。

「ペレ」が使用していた公式ツイッターは「ペレは常にビニシウスの喜びと才能を称賛していた。彼らが話す中で、彼らが抱いている愛情と敬意を大事にしていた。エドソン(ペレ)が私たちにこれを書くように頼んでいると確信したので、そうします」と冒頭で説明。

そして「あなたの勇気を称賛します。積極的に発言し続け、逆境に直面しても笑顔を絶やさないようにしましょう。私たちが愛するスポーツにおいて、人種差別が許される余地はもうありません」などとメッセージを送った。

ビニシウスが満面の笑みを浮かべた写真も添えられた。

このメッセージに対し、元日本代表の本田圭佑が拍手を送るなど世界中の人々が支持を表明している。

ブラジル代表のビニシウスは21日のバレンシア戦で、スタンドの敵地サポーターから「猿、猿、猿」と連呼されるなどの侮辱を受け、試合が中断した。また、練習場近くの橋にはビニシウスを模した人形がつるされるなどし、人種差別行為による逮捕者は合計7人となっている。

なおサッカー界の「王様」ペレは、昨年12月29日に82歳で亡くなっている。