日本代表MF三笘薫(26)が30日、所属するブライトンでの公式戦全日程を終えて帰国して、都内で会見を開いた。

リーグ最終戦の試合終了から約40時間後の弾丸帰国だったが、その表情はどこか晴れやかだった。

「プレミアリーグで1シーズン戦えたのはすごくよかった。課題と発見があった」とシーズンを振り返った。続けて「発見はシンプルに世界の最高峰のサッカーを肌で感じられたのが1番大きい。課題は、自分の能力をもっともっとあげていかないとなって思いました」とした。

世界最高峰のリーグを経験し、成長も実感している。「試合に出続けられたところと、自分がボールを持っていないところの動きと守備のところは成長できたかな」と語った。

今季、チームで世界最高峰のリーグで定位置をつかみ、33試合で7ゴール5アシストを記録。ゴール数は、C大阪MF香川真司、シントトロイデンFW岡崎慎司を抜き、シーズン日本人歴代最多となった。イングランド・リーグ杯の1点、FA杯の2点を加えると、公式戦10得点と大台に乗せ、強いインパクトを残した。「(リーグ戦で)2桁とれるチャンスはありましたし、全然満足はしていないです。まあでも妥当な数字かなと思っています」と淡々と話した。

得点やアシストに限らず、得意のドリブル突破で、多くのチャンスを演出し、チームを過去最高の6位に押し上げた。来季の欧州リーグ(EL)出場権獲得にも大きく貢献した。

「行く前は(プレミアリーグが)もっと遠い存在かなと思っていましたけど、プレーすれば全然できるとも感じましたし、それでも結果が出ないときもありましたし、もがきながらも少しでも成長しようと毎日毎日過ごしていましたし、チームとしてEL獲得できたのもすごく良かったなと思います」とかみしめた。【佐藤成】