プレミアリーグのトットナムが、スコットランド1部セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督(57)と指揮官就任へ向けた交渉を行うことを計画していると、ESPN電子版が報じた。

もともとトットナムはフェイエノールトのアルネ・スロット監督に興味を示していた。だが同監督がこれを拒否する姿勢をみせ、フェイエノールトと新たな契約を結ぶことを選んだため、トットナムは方針転換を余儀なくされている。

関係者がESPNに明かしたところによると、現在ポステコグルー監督はトットナムにとっての最有力次期監督候補になっている。3日のスコットランドカップ決勝後には話し合いを持つ見通しだ。

セルティックがスコットランドカップ決勝で2部インバネスに勝利すれば、ポステコグルー監督はクラブを史上8度目の国内3冠(リーグ戦、スコットランドカップ、スコットランド・リーグ杯)に導いた指揮官となる。

ポステコグルー監督は日本のJ1横浜F・マリノスからセルティックに来て以来、6つのトロフィーのうち5つを獲得している。

同監督はギリシャで生まれ、オーストラリアで育ち、4年間サッカルーズ(オーストラリア代表)の監督を務めた。同監督のセルティックとの契約は、指揮官が契約途中で退団しても、クラブが違約金等を支払わなくていいようになっているという。

トットナムは今年3月にアントニオ・コンテ監督を解任。コンテ監督のアシスタントだったステリーニ・コーチが暫定的に指揮を執ったが、4月23日のニューカッスル戦で1-6と大敗して解任された。現在は、こちらもコーチだったライアン・メイソン暫定監督に指揮官が変更されている。

31歳のメイソン暫定監督は正式な監督への就任を望むと公言しているが、トットナムは経験豊富な候補者を探している。

仮にポステコグルー監督がトットナムの指揮官に就任する場合、プレミアリーグへのステップアップがうわさされる古橋亨梧や旗手怜央の去就に影響を与えるのは間違いない。