【イスタンブール(トルコ)9日(日本時間10日)=浜野裕樹通信員】欧州チャンピオンズリーグ決勝(日本時間11日午前4時開始)を翌日に控え、初優勝を狙うマンチェスター・シティーのジョゼップ・グアルディオラ監督(52)が公式会見で思いを語った。

イタリアの名門インテル・ミラノとの大一番。「シティーにとってCLを勝つということはどういう意味を持ちますか?」そう問われると「それは夢のようなことだといえるでしょう。私たちにとっての夢なんです」と返した。

2年前にも決勝に進出したがチェルシーの堅守を崩せず、0-1で敗れている。「明日も負ければ私たちのマッチプランが上手く行かなければダメと言われるでしょう。でも、私たちは準備できています」。

勝負を左右する詳細について問われると「プランは安心感を与えてくれます。常にそこに立ち返る事ができますから。それでも試合が私たちの手から離れた際には情熱が大事なんです。0-0は負けているというわけではありません。それでも私たちはナーバスになりがちですが、イタリアのチームは勝っていると思うでしょう」。

下馬評では、今季大活躍するFWハーランドを筆頭にスター選手をそろえるマンチェスターCの優位は動かない。それでも知将は「今までの1つ1つの試合と同じ。人々が言うことはコントロールできませんが、大事な試合だということは分かっています。良いパフォーマンスをしたチームが勝ちます。チームとして勝ちたいと思っています」。

そして勝利へのキープレーヤーは誰か? と問われると、自分たちでなく「インテル全体」だと表現。

「彼らの戦い方です。5バックで、その中央に3バックがいるのを崩すのは常に難しい」と気持ちを引き締めた。

マンチェスターCの「矛(ほこ)」と堅守インテル・ミラノの「盾(たて)」が交わる一戦。希代の策士、グアルディオラ監督の真価が試される舞台となる。