サッカー日本代表として3度のFIFAワールドカップ(W杯)に出場した本田圭佑が30日、国際サッカー連盟(FIFA)に“改革”を求めた。ツイッターに英語の長めのメッセージを投稿。定められている移籍期間の撤廃を訴えた。

 

全文は次の通り。

 

「なぜ、サッカー界には、移籍期間があるのか、理解できない。まだまだ、サッカーを続けたいが、移籍のウインドーが閉じてしまうと、いろいろなクラブとの連絡が途絶えてしまう。

理由は、いくつかあると聞いた。1、移籍により、結果が簡単に変わってしまう可能性がある 2、選手を守るため 3、経済的なリスク回避。

 

このすべてが、意味をなさない。すべての選手が、シーズン中、いつでも移籍できるようになれば、ますます競争が激しくなり、エキサイティングな戦いが期待できる。加えて、FIFAはより良い経済的なルールを作ることができるようになり、それにより、いくつかのリスクを回避できるはずだ。

 

もう1度繰り返す。移籍期間は不要で、変えるべきだ。いつでも誰でも、好きなクラブに移籍することができるようにすべきだ。この主張が、物議を醸すであろうことは、理解している。ただ、FIFAがこの主張に気付いてくれることを、願っている」

 

6月に37歳になった本田は、「9月にはプレーするつもり」と復帰を公言している。ただ、この1年以上、手術を受けた膝のけがもあり、所属クラブがなくプレーしていない。

主要リーグは、定められた移籍期間を設けており、秋に開幕し、春にシーズンが終了するリーグがほとんどの欧州では開幕前の夏と、シーズン中盤の冬の2度、移籍期間を設け、この間に選手補強をする流れがある。

 

この意見には、世界中からの反応が届いている。

 

「本田さんの事は好きだけど、これに関してはちょっと違うなって個人的には感じます。もし移籍の期限が無いような世界だとレスター優勝みたいなミラクルが無くなる可能性が出てくると思います」との、理路整然とした反応も寄せられた。すると、本田が呼応。「そう思ってるだけでミラクルは起きますよ」と返す展開となった。

また、「本田さんって、思い通りにいかないことがあると『ルールが悪い』って主張してますね」との、批判的な意見も届いた。これにも本田が「否定はしませんが、ルールが悪いと思ってるのは事実なので、主張させてください」と返した。