サッカーの欧州各国リーグが12日に開幕し、日本勢がいきなり輝きを放った。スペインリーグのレアル・ソシエダードMF久保建英(22)は、ジローナ戦で2季連続の開幕弾を決めてMVPに選出された。

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久保建英が、日本人初のスペインリーグ2ケタ得点を宣言した。開始早々の前半5分に昨季に続くチームのシーズン第1号ゴール。後半に追いつかれ、勝ち点3を逃したことを悔やみつつも、昨年同様、幸先よいスタートを切った。「(今季は)2ケタ得点は取りたいかなと思う。(昨季は)9点に終わってしまったので」。自身が記録した同リーグの1シーズン日本人最多得点を上回ることを誓った。

後半29分に途中交代するまで、警戒され続けた。それでも細かなボールタッチで前を向き、ドリブルやボールキープで右サイドを支配。昨シーズンの飛躍から、より厳しいマークにさらされることにも「対策されることも増えると思うけど、そこからがサッカーは面白い。その対策がうまくできるように、チームの力になれるようなプレーができたらいい」。落ち着きのある口調は自信の裏打ちだ。

チームの新しい顔として期待される。昨季まで司令塔として君臨した元スペイン代表MFダビド・シルバが開幕前の負傷で現役引退を決断。希代のチャンスメーカーを失ったが、この日の好機の多くは、背番号14から生まれていた。それでも引き分けという結果に「すごく残念」と満足感は一切なし。得点しても笑顔を見せない姿に、けん引役としての自覚がのぞいた。

今季は、自身初となる欧州チャンピオンズリーグにも挑戦する。2年目にして核となった久保を、現地メディアのムンド・デポルティボは「能力と自信で他の選手より2歩先を行っている」と評した。今やスペインでも注目の存在。今後のキャリアを左右するであろう1年。上々のスタートを切った。